キャデラック・エスカレード

内容：オルタネーター（ダイナモ）交換修理／充電不良による警告灯点灯

■ 車両情報

• 車名：キャデラック・エスカレード

• 年式：2016年式

• エンジン型式：6.2L V8（EcoTec3 L86）

• 走行距離：約128,000km

• 駆動方式：AWD

■ お客様の申告・症状

• バッテリーマーク（充電警告灯）の点灯

• 走行中にナビ画面やエアコンの電源が落ちる

• アイドリング時に電装系が不安定

• バッテリーは最近交換済み

■ 点検・診断

▼ 電圧測定

• アイドリング時電圧：11.2V（通常より低い）

• 回転数を上げても電圧変化なし → オルタネーターの発電不良

▼ OBDスキャン

• 記録されたDTC（故障コード）

  • P0621：ジェネレーター ランプ制御回路異常

  • P0562：システム電圧低下

▼ 配線・ヒューズ確認

• オルタネーターのカプラー、配線、ヒューズともに異常なし
  → オルタネーター本体の故障と診断

■ 修理作業内容

【オルタネーター交換】

1. バッテリーのマイナスターミナルを外す

2. インテークダクトやカバーを取り外す

3. サーペンタインベルトを外して、オルタネーターを脱着

4. 新しいリビルトオルタネーターを取り付け

5. ベルトを取り付けてトルク管理

6. 電圧測定（14.3Vで正常）

7. 故障コード消去とテスト走行で最終確認

■ 修理後の状態

• バッテリー警告灯は点灯せず、再発なし

• 電圧は安定し、電装系も正常に作動

• エンジン始動もスムーズになり、アイドリングも安定

• オーナー様も「安心して乗れるようになった」とのこと

■ 整備士のコメント

キャデラック・エスカレードなどのV8モデルは、大容量の電力を必要とするため、オルタネーターの負担が大きく、10万km超での発電不良はよくあるトラブルです。今回は早期対応だったためバッテリーや他の電装機器に大きな影響が出る前に修理できました。

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