シボレー・サバーバン（Chevrolet Suburban）

■ 症状

・チェックエンジンランプ点灯
・アイドリング不安定
・走行中に加速が鈍い、息継ぎのような症状
・診断機による故障コード：「P3400（シリンダー休止系統の性能不良）」を記録

■ 診断

OBD2診断機にてエラーコード確認の結果、「P3400」および関連するコード「P3497」も同時に記録。これらはAFM（Active Fuel Management）ソレノイドの作動不良を示すもの。

また、バルブタイミングや油圧系統の圧力低下の可能性も疑われたため、エンジン上部のカバーを取り外してAFMソレノイドの通電・動作確認を実施。No.1とNo.7のソレノイドのうち、1つが電圧不安定・反応なしで不良と判断。

■ 修理内容

AFM（気筒休止）ソレノイド交換作業

▼手順概要：

1. エアクリーナー・インテークダクトを取り外し

2. エンジン上部（インマニ、バルブカバー）を分解

3. バルブトレイン上部のAFMソレノイドパックを露出

4. ソレノイドパック全体を取り外し、新品に交換

5. ガスケット類交換、トルク管理して組み直し

6. エンジンオイル交換（ソレノイド故障による汚れの可能性あり）

7. ECUのリセット、テスト走行・再学習

■ 使用部品

• AFMソレノイド

• ガスケットセット

• エンジンオイル・フィルター

■ 修理後の状態

交換後、エラーコードはクリアされ再発なし。アイドリングも安定し、走行時の息継ぎも解消。燃費も元通りに戻ったとのこと。オーナー様からも「静かでスムーズになった」との感想をいただきました。

■ 備考

AFMソレノイドの不良は、5.3Lや6.0LのGM V8エンジンでよくあるトラブルです。長距離走行車両やオイル交換サイクルが長すぎる場合、ソレノイドやVLOM（Valve Lifter Oil Manifold）にスラッジが溜まりやすく、誤作動の原因になります。

**定期的なオイル交換（5,000〜7,000kmごと）**が故障予防には非常に効果的です。

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