キャデラック エスカレード 水温計が動かない症状により水温センサー・サーモスタット交換

◆ご依頼内容

お客様より「走行中に水温計がまったく動かず、エンジンが冷えたままの表示になっている」とのご相談をいただきました。お車は キャデラック エスカレード（6.2L V8エンジン）。

水温計の不良はオーバーヒートや冷却異常に直結する重要な問題のため、すぐに点検を実施しました。

◆作業内容

① 診断と初期点検

スキャナー診断を実施したところ、クーラント温度センサー（ECTセンサー）の異常信号が検出されていました。また、実際の冷却ラインをサーモグラフィーで確認したところ、冷却水の循環にも偏りが見られました。

② 水温センサーの点検

エンジン冷却系の各部を点検し、**水温センサー（エンジンクーラント温度センサー）**を取り外して確認。内部抵抗値が基準値から外れており、正確な水温をECUへ送れていない状態でした。

③ サーモスタット点検

同時にサーモスタットの動作も確認したところ、開閉タイミングが遅れており、エンジンが必要以上に冷えた状態を保ってしまっていました。これにより、水温計が正しく作動しない・ヒーターが効かないなどの症状が出ていました。

④ 部品交換

故障していた水温センサーおよびサーモスタットを新品に交換。純正部品を使用し、冷却水（クーラント）も規定量を補充・エア抜きまで丁寧に作業を行いました。

⑤ 最終確認・動作チェック

作業後、エンジンを始動して暖気運転を実施。水温計が正常に動作することを確認し、OBD診断上でもエラーコードが消去されたことを確認して納車しました。

◆担当者コメント

キャデラック エスカレードのような大型SUVでは、冷却系統のトラブルが燃費や走行性能に直結します。特に寒冷地や渋滞の多い市街地では、水温センサーやサーモスタットの正常な動作が非常に重要です。

水温計が動かない、水温がいつまでも低い、エンジンの暖まりが遅いなどの症状が見られたら、早めの点検をおすすめします。

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