メルセデス・ベンツ GL550 リアエアサス エア漏れによるサスペンション交換

◆ご依頼内容

お客様より「駐車中にリアの車高が下がる」「朝、車に乗るとリアが沈んでいて乗り心地が悪い」とのご相談をいただきました。
車両は メルセデス・ベンツ GL550（X166型／2013年モデル）。
リフトアップと診断機によるチェックを実施した結果、リアエアサスペンションからのエア漏れが確認されました。

◆作業内容

① エアサス状態の点検

まず、診断機にて車高センサーとエアサスの圧力状況を確認。右リアの車高低下が顕著で、走行後に車高が戻ることからエアバッグの経年劣化によるエア漏れが疑われました。

② リークテスト実施

車両をリフトアップし、リアのエアスプリング周辺に石けん水を吹きかけてエア漏れ箇所を特定。右リアのエアバッグに細かな亀裂が見られ、そこから微細な漏れが発生していました。

③ エアサス部品の交換

左右のバランスを保つ必要があるため、リア左右のエアスプリング（エアバッグ）を同時交換しました。社外製の高品質互換品を使用し、耐久性と乗り心地の両立を図りました。

④ エア充填と車高調整

交換後、車両にエアを充填して車高を適正値に設定。専用診断機を使用して**エアサスの初期化と車高キャリブレーション（補正）**を実施しました。

⑤ 最終確認・試運転

走行テストにて乗り心地や車高変動、異音がないことを確認。停車後もリアの沈み込みが解消され、エア漏れが完全に改善されたことを確認しました。

◆担当者コメント

GL550のようなエアサスペンション搭載車両は、経年とともにエアバッグのゴム部分が劣化し、亀裂や小さな穴からエア漏れが発生するケースが多く見られます。
今回は症状が軽いうちにご相談いただいたため、コンプレッサーやバルブブロックへの影響も最小限に抑えることができました。

「駐車中に車高が下がる」「リアがふわふわする」「段差での突き上げが強い」などの症状がある場合は、早めの点検・交換をおすすめします。

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