メルセデス・ベンツ GL550｜エバポレーターからのエアコンガス漏れにより交換修理

GLクラスのフラッグシップSUV「メルセデス・ベンツ GL550」にて、エアコンが効かないとのことでご入庫いただきました。冷風が出ない症状に加え、ガス補充後もしばらくすると再び冷えなくなるということで、ガス漏れの疑いがありました。

【点検内容】

まずはエアコンシステムの真空引きとリークテストを実施。エバポレーター付近で圧力低下が見られ、蛍光剤および内視鏡カメラを使った検査により、エバポレーター本体からのガス漏れを確認しました。エバポレーターはダッシュボード内部に組み込まれているため、交換には大掛かりな作業が必要です。

【修理内容】

・ダッシュボード脱着
・ブロアファン、ヒーターコア、関連部品の取り外し
・エバポレーター本体の交換
・Oリング、パイプ、断熱材などの消耗部品を同時交換
・エアコンガスの再充填および作動確認

作業後はエアコンの効きも完全に復旧し、冷却性能・気密性ともに良好。オーナー様にもご満足いただけました。

【担当メカニックから】

GL550のような大型SUVはエアコンユニットの構造が複雑で、エバポレーターの交換には時間と慎重な作業が求められます。ガス漏れが進行すると他部品にも影響が出るため、早期の点検・対応をおすすめします。